就労移行支援に通っている人の中には、
「役に立たない気がしてきた」
「行きたくない」
と感じている人もいるでしょう。
このようなモヤモヤを感じた状態では、就労移行支援のメリットを最大限に活かすことができなくなってしまいます。
そこでこの記事では、就労移行支援は本当に役に立たないのか、なぜ行きたくなくなってしまうのかということについて、詳しく解説していきます。
【結論】就労移行支援は上手に活用すれば役に立つ
結論から言ってしまうと、就労移行支援は上手に活用すれば、必ず役に立ちます。
なぜなら、どの事業所も障がいを持っている方や特定の病気を抱えている人にビジネススキルを習得してもらうことを目的に、サービスを提供しているからです。
実際に、このサービスを活用して正社員雇用を実現している人もたくさんいるため、考え方や活用の仕方によっては自分を更に成長させることができるのです。
行きたくないと感じてしまう理由は?
とはいえ、就労移行支援に行きたくないと感じてしまっている人も一定数存在します。
その理由として考えられることをいくつか紹介していきます。
体力的な疲弊
自身が持つ障がいや病気によって、自宅療養をしていたという人の中には、慣れていない環境に疲れを感じてしまうことがあります。
1日や2日であれば、何とか頑張れるかもしれませんが、それがほぼ毎日続くとなるとどんどん疲れがたまってしまいます。
その結果、体が悲鳴を上げてしまい「もう行きたくない」という状態になってしまうのです。
精神的な疲弊
就労移行支援では、様々な人とコミュニケーションを取りながら社会に出る準備をしていきます。
あまり人とのコミュニケーションに慣れていない人や、得意でない人の場合は、精神的に疲弊してしまうこともあるのです。
精神的な疲弊から来るストレスを上手に発散できれば問題ありませんが、中にはストレスをため込んでしまう人もいます。
自分の中のストレスが限界に達したとき、
「もう行きたくない!辞めてやる!」
という状態になってしまうのです。
メンバーとの相性が悪い
先ほども解説したように、就労移行支援では、たくさんの人とコミュニケーションを取りながら訓練を進めていく形となります。
そのため、場合によっては自分と性格の合わない人や相性が悪い人も出てくるでしょう。
これは社会に出れば当たり前のことで、自分と相性が悪い人や性格が合わない人とどうやってうまく付き合っていくかが社会人として求められるスキルです。
このスキルを磨けていると考えれば、自分にとってメリットがあるとも言えます。
ただ、あまり無理をしすぎてしまうと、完全に就労移行支援に対する熱が冷めてしまう可能性がありますので注意しましょう。
本当に意味があるのかわからないと感じる
就労移行支援に通っている人のほとんどが、
「本当に社会に復帰できるのかな」
「正社員として雇用してくれる会社はあるのかな」
という不安を抱えているでしょう。
このような不安を解消できずにいると、
「本当に意味があるの?」
と半信半疑の状態になってしまうのです。
単純に面倒くさい
単純に面倒くさいという理由で行きたくないと感じてしまう人もいます。
特に自宅から少し距離がある事業所に通う場合や、訓練内容にあまり興味を持てない場合は、
「仕事が面倒くさい」
「好きでもない仕事のために早起きするのは嫌だ」
と不満が募ってしまう可能性が高いのです。
就労移行支援に行きたくないと感じた場合の対処法は?
では、就労移行支援に行きたくないと感じた場合は、一体どうすればいいのでしょうか?
効果的な対処法について詳しく解説していきます。
辞めるのではなく回数を減らす
行きたくないと感じたり、意味がないのではと考えたりすること自体は悪いことではありません。
人間ですから、肉体的、精神的に疲れてしまうこともありますし、面倒くさいと感じてしまうこともあります。
ただ、問題は行きたくないと感じた後の考え方や行動なのです。
行きたくないからと言って就労移行支援をやめてしまうと、今までの努力が水の泡になってしまいます。
また、
「自分は継続できなかった」
という自己嫌悪に襲われることもあり、自信を失ってしまう可能性もあるのです。
このようなことから、行きたくないと感じたり、役に立たないと感じたりした場合は、やめるのではなく回数を減らしてみることをおすすめします。
そうすることで、自分の中での負担を軽減しつつ、就労移行支援を継続して利用することができるため、少しずつレベルアップしていくことが可能になるのです。
事業所を変更する
役に立たないと感じたり、行きたくないと感じたりした場合は、その事業所と自分の相性が悪い可能性がありますので、事業所の変更を検討してみましょう。
各事業所で、雰囲気や特徴などが違うため、自分に合った事業所を見つけることができれば、
「行きたくない」
「役に立たないのでは?」
というようなモヤモヤを解消できるでしょう。
継続して習慣にしてしまう
行きたくないと思ってしまうのは、まだ就労移行支援が自分の中で習慣化されていないからかもしれません。
人間は、嫌な事でも習慣にしてしまうとあまり気にならなくなるものです。
子どもの頃に歯磨きが嫌いだった人もいるでしょう。
しかし、嫌々ながらも毎日歯磨きをしてきたことによって、今では無意識に歯を磨けますよね?
就労移行支援もこれと同じで、最初は「役に立たないかも」「行きたくない」というネガティブな感情を持っていたとしても、継続して習慣にできれば、逆に楽しくなってくることがあるのです。
まとめ
就労移行支援が役に立たないと感じていたり、行きたくないと感じていたりする人は多いです。
ただ、就労移行支援は正しく活用することができれば、自分を大きく成長させてくれますし、社会復帰も可能になります。
少しでも就労移行支援に対してマイナスの感情を持ってしまっているのであれば、今回紹介したことを頭に入れながら、就労支援に対する考え方や利用方法などを見直してみてください。
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