就労移行支援を利用できるのは一生に一度だけなのか? 就労移行支援の利用期間と対処法を解説

障がいがある方の就職をサポートする「就労移行支援」。

就労移行支援を経て一般企業に就職したとしても、なんらかの理由で退職し、再度就職先を探すケースがあるかもしれません。

その際に気になるのが「もう一度就労移行支援を利用することはできるのかどうか」ではないでしょうか?

そこで今回は、就労移行支援を利用できる期間と利用できない場合の対処法について解説します。

就労移行支援とは?

まずは、就労移行支援について説明します。

就労移行支援とは、一般企業への就職を目指す障がいのある方(65歳未満)が働くために必要な知識やスキルを習得し、就職できるようにサポートする「障害福祉サービス」のひとつです。就労移行支援を行っている就労移行支援事業所は全国各地にあり、役所の障害福祉課に相談するかインターネットで検索して探すことができます。

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就労移行支援で行うトレーニング例

就労移行支援事業所では、就労に向けてさまざまな知識や技能の習得をすることができます。トレーニング例は下記の通りです。

【トレーニング例】

・ビジネスマナー(挨拶・電話対応・来客対応など)

・パソコン(Word・Excel・PowerPoint・タイピング・HP作成など)

・SST(社会生活技能訓練)

・JST(職場対人技能訓練)

・グループディスカッション

・模擬就労(宛名書き・検品・書類整理など)

など

就職活動サポート例

就労移行支援事業所で行う、就職活動のサポート例は下記の通りです。

【就職活動サポート例】

・企業研究

・求人応募

・面接練習

・履歴書作成サポート

・職務経歴書作成サポート

など

 

就労移行支援を利用できるのは「一生に一度」?

上述したトレーニングや就活サポートを経て一般企業への就職が決まれば、就労移行支援の利用は終了します。その後、再び就労移行支援を利用することはできないのでしょうか?
就労移行支援を利用できるのは一生に一度なのかについて説明します。

・就労移行支援を利用できるのは「2年」

就労移行支援を利用できる期間は「2年」と定められています。

ただし、2年絶対に通所しなければいけないというわけではないため、「早く就職したい」と考えるのであれば、就労移行支援事業所スタッフと相談し、就活までのスピードを速めることもいいでしょう。

「自分のペースでじっくりトレーニングをしてから就職したい」と考えるのであれば、2年フルで利用することも問題ありません。

 

・2年の間であれば再利用可能

例えば、就労移行支援を利用して1年で就職が決まった場合、もう1年利用することができます。1回目の就労移行支援が半年で終了したら、残り1年半利用できます。

つまり、就労移行支援を利用できるのは「一生に一度ではない」ということです。

 

・自治体によっては延長利用できることも

「2年利用してしまった」という場合は、もう就労移行支援事業所に通うことはできないのでしょうか?原則としては「2年」と定められていますが、自治体によっては延長できることがあります。とはいえ誰でも延長利用できるわけではなく、「延長をすれば就職見込みがある」と判断される場合のみになります。また、自治体によっても異なるため、確認しましょう。

・延長申請方法

就労移行支援の延長申請方法は自治体によって異なりますが、まずは利用している就労移行支援事業所のスタッフに相談するといいでしょう。そもそも延長できるのか、またその方法などのアドバイスをしてくれます。

 

■就労移行支援を延長利用できない場合の対処法

就労移行支援の利用は一生に一度と決められているわけではなく、ケースによっては複数回利用できます。しかし、延長利用ができないケースもあります。そのときの対処法をご紹介します。

 

就労継続支援(A型/B型)を利用する

就労移行支援が利用できない場合は、就労継続支援(A型/B型)の利用を検討するといいでしょう。

 

就労継続支援(A型/B型)とは?
就労継続支援(A型/B型)とは就労移行支援と異なり、利用期間に制限がありません。また、就労移行支援では原則として賃金が発生しないことに対して、就労継続支援(A型/B型)では給与や工賃が発生するため、一般就労に近い環境で働くことができます。

就労継続支援A型とB型では制度などが異なるので、利用前に確認しましょう。

 

就労継続支援A型とは?

就労継続支援A型は、事業所と雇用契約を結ぶことが大きな特徴です。就労移行支援を利用して一般企業への就労を目指していた方であれば、就労継続支援A型の利用がいいかもしれません。

 

就労継続支援B型とは?

就労継続支援B型では、雇用契約を結んで働くことが困難な方が、短時間など自分のペースで働くことができます。賃金は工賃として支払われるため、就労継続支援A型と比べると低くなっています。

 

■就労移行支援を何度も利用しないようにするために

就労移行支援の利用は一生に一度ではないとお伝えしました。しかし、できれば一度利用したのちは長く安定して就労したいですよね。その方法をご紹介します。

 

・就職をあせらないことが大事

就職までをあせってしまうと、自分には合わない就職先に就労し結果、すぐに退職するということになりかねません。

就労移行支援で、どのような職場であれば自分の能力が発揮できるのか、じっくりと自己理解を深めることが大切です。またトレーニングも十分受けることで、就労してからの困りごとが減ることでしょう。

 

・自分に合う就労移行支援事業所を見つける

就労移行支援を行っている事業所は複数あります。自宅からの距離で選ぶこともいいですが、事業所によって就労移行率や事業所内の雰囲気が異なるため、それらも視野に入れて選択するといいでしょう。

就労移行支援事業所は利用開始前に見学ができます。複数の事業所を見学し、比較してみるのもおすすめです。

 

■まとめ

就労移行支援を利用できるのは、一生に一度かどうかについてお伝えしました。2年以内であれば再利用でき、さらに申請をすればそれ以上利用できる場合もあります。

しかし、自治体によって異なるため、必ず確認するようにしてください。

 

一生に一度の利用ではないにしても、できれば一度利用した後は安定して就労したいものです。そのためにも、自分に合う就労移行支援事業所を見つけるといいでしょう。

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